人権か子孫か二択を上げられていたから子孫だと答えたら炎上した話。

ことの発端

子孫と人権、どちらが重要かという書き込みがあったので

と答えたら猛攻を受けました。

 

目次

 

 

個人の考え

まず僕の考えをいうと、まず人権をないがしろにしていいとは思っていません。

女性の人権も男性同様に同等の条件で仕事に就き、同等に成果を評価されそして給与をもらう。何なら男性より肉体的に弱い部分もあり、日常的に安定しない身体を持っている以上男性より優位に評価されるべきだと思っています。

そして出産についても妊娠時から胎児を育てる負担、安定しない体調や精神状態などの苦労があり、出産後も急激な体調変化ととにかく強い負担がかかるのも知っています。

しかしそれらを踏まえたうえでも、「人権か」「子孫か」の二択を迫られたらそれは子孫を選びます。なぜなら子孫あっての社会発展。子孫あっての人権確立だからです。

それに対して以下のような意見をいただきました。

 

寄せられたツイート

 

幸福あっての種の繁栄であり、幸福が保証できないのであれば人類は滅亡してもかまわないという意見。

 

そもそも人間が生まれてこなければよかった。完璧な人権も確保できないような種は自然淘汰されるべきだったという意見。

 

 

女に生まれたくて生まれてきたわけではないという意見。

将来はもっと住みよい社会になっているかもしれませんよというと

と、現状に嫌気を感じて未来を描く気力を失っている方。

 

 

しばらくは人口回復の見込みはないので、人口回復を一度諦めて社会の完成度を高めるべきという意見。これはとても興味深く、一度立ち止まるのもありかなと思いました。

 

 

そしておおよそ共通しているのは、現状に満足できないのに未来のことを考えられない。もしくは消えてなくなった方がいいという意見が多くみられました。これは僕からしたら非常にショッキングなことで、命や未来あっての社会、人権だと考えていたのですがどうやらそうとは思わず「死んだほうがマシ」と考える人が多かった点です。

 

 

 

女性軽視の弊害

未来を積極的に描くことに抵抗がある女性がここまでいるのは本当に意外でした。しかしこれは各個人が悪いのではなく、ここまで言わしめた背景があると思います。

昨今問題となっている女性蔑視問題は根強く、政治家による女性を蔑ろにするような発言もさることながら、2021年のジェンダーギャップ指数をみると日本は120位と、とても低い位置にあります。女性が女性らしく女性として生きる、ただそれだけのことがこうも許されていない社会だとは想像の範疇を超えていました。

これらの背景から、常に男性の一歩後ろを歩かなければいけない環境を強いられ、未来に期待を持つことができず生や種の存続を諦める人が少なくないかもしれません。これはとても由々しき事態となっています。

 

 

 

なぜここまで燃えたか

そもそもの発端は「人権」と「子孫」のどちらが大事かという話だったのですが、実はこれもあるツイートに対するリプライです。

これは自民・桜田義孝氏の発言に対する反応です。桜田氏は「男は結婚したがっているけど女はそうではない。女は男に対して寛大になってほしい」(要約)といった発言をしており、まるで少子化の原因は男性に対する女性の理想が高すぎるせいだと言ったそうです。

news.yahoo.co.jp

 

 もちろんこの発言に対しては、たとえわずかながらすらも賛同できるものではありません。しかし、こういった女性軽視の発言が世の女性に対してダメージを与え、より男性に対しての不信感を抱かせる原因になっているのではないかと考えられます。

昨今よく見られる政治家による女性軽視の発言は、実は一時的な炎上ではなく潜在的に女性の自尊心を徐々に破壊し、そしてそのダメージは確実に蓄積されているのだと感じました。

そしてそのリプライに対して言葉尻をとらえるかのように「子孫あっての人権」論を説いたら、何人もの方からの批判を受け、「人類は滅亡してもいい」「未来なんていらない」という発言をさせてしまったのではないかなと思います。

 

 

 

まとめ

結局、人権が充分に守られていなければ子孫はいらないのか、それとも子孫あっての人権なのか、どちらを優先すべきなのかは答えは出ていません。しかし想像以上に女性の人権問題は根強く、そして闇の深い問題であります。

そして今、環境の保全や再生エネルギー利用、SDGsといった未来を守るための活動が話題となっています。もちろん未来の子供たちに、より住みよい環境を残すことはとても大事なことなのです。しかし未来より前にこの今にも目を向け、この現状の女性の権利の問題を解決しなければならないのかもしれません。もしかしたらみんなで取り組んで作り上げるその未来が、訪れなくなってしまうかもしれません。

そしてこれを読んだ皆さんも思うところはあると思います。ご意見等をいただけたら幸いです。そしてこの記事を読んだ男性も、もし他人事だと考えている様であればここで少し立ち止まって女性が置かれている現状を今一度見直してみてください。そしてその格差を埋める手伝いができないか、男性だから、女性だからではなくお互い一人の人間として評価し、共生共存できる社会がどのような社会なのかを考えてみてください。